創立25周年特別企画
コラム


Episode9

ワクチン誤接種はなくせるのか?

令和元年8月7日に「第32回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会」が開催され、予防接種に関する間違いについて発表され、報告された2017年度の誤接種件数は7787件でした。これは2016年度の6602件から約18%の増加です。年々増え続ける誤接種、中でも半数以上を占めるのは接種間隔日数の間違いで4025件でした。

公費の小児ワクチンが増加し、生後2ヶ月から限られた期間内で全ての接種を実施していく、もはや人手での管理で誤接種を生まないことのほうが奇跡だと思います。この公表された件数は医療機関から報告があった件数で、報告の無い分を含めると膨大な誤接種が発生しています。当社が携わるクリニックでも過去に数回、誤接種を起こしてしまい、事務長が菓子折りを持ってご自宅に訪問し謝罪と安全性の説明をしましたが、患者の気持ちは収まらず両親よりも祖父母のお孫さんへの愛情が怒りを爆発させ、保健所に通報されるなど、誤接種を起こしてしまうと本当にケアが大変です。それをきっかけに当社の予約システムを導入したという経緯がありました。 最近は患者の口コミツールが発達しており、1本の誤接種でも直ぐに広まってしまいます。そこでやはり、誤接種を防止できる当社の予約システム、といきたいところですが、導入してもすべての患者が予約システムを使っていない場合、たとえば電話予約で窓口対応したケースや前回接種を他の医療機関でおこなっており、電話で履歴を確認しても患者が間違えている場合、集団接種のBCGを接種間隔のチェックから見落とした場合など、理由は様々ですが全て誤接種の原因になります。そこで今回は予約システムではなく、誤接種防止ツール「タスカル」のご案内をさせていただきます。このタスカルは、医療機関の受付でPCやタブレットを使いご利用いただくプログラムで、誤接種の半数以上を占める接種間隔日数の間違いやワクチンの回数間違いなどを簡単に、かつ完全にブロックします。受付では本日、予防接種を受けに来院した患者をチェックするため、予診票と母子手帳を確認し、本当に接種してよいかどうかの最終判断をしなければなりません。その回数や日付の計算をスタッフや看護師が手計算で行っていますが、同時接種が4本、5本となり、接種間隔もワクチンごとに、回数ごとにバラバラとなると容易ではありません。電卓とカレンダーを睨みながら間隔日数をカウントし1本ずつ確認していきます。

これを瞬時に解決するのがタスカルです。タスカルには厚生労働省の予防接種法、接種ルールの最新版が搭載されており「本日接種する」という条件に基づいて各ワクチンの前回接種がいつまでに終わっていないと本日接種できないかが、逆引きされ一覧表示されています。これを見れば電卓もカレンダーも不要、簡単に瞬時に母子手帳や予診票のチェックが行え、誤接種を完全にブロックできます。最近はインフルエンザ予約システムから当社を知っていただくのと並んで、誤接種防止ツールのタスカルが当社を知るきっかけになり始めています。今は手計算ですべて対応できていても、タスカルをご利用いただき、確認用のダブルチェックをすれば、スタッフや医療機関自体に誤接種発生の責任を負わせず仕事が安心して行えます。小児科以外の医療機関ではタスカルがあれば煩雑な小児ワクチンの取扱い知識がなくても安心して接種できるようになります。タスカルには本日接種予定のワクチン以外に同時接種可能なワクチンがあればそれも抽出可能ですので、効率よく予防接種を消化していくことが可能になっています。ご興味があればぜひお問い合わせください。ネットに繋がるipadが1台あればご利用いただけ、月額7500円(税別)で誤接種を確実に防止できます。主治医ドットコムの予防接種予約を年間でご利用いただくと、このタスカル(誤接種防止早見表)が無料で付属され、接種日の予約一覧表から患者ごとチェックが入ります。

ワクチン誤接種を確実にブロックできる予約システムは主治医ドットコムだけです。

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