【ｲﾝﾌﾙｴﾝｻﾞ感染と合併症】
ｲﾝﾌﾙｴﾝｻﾞはｲﾝﾌﾙｴﾝｻﾞｳｲﾙｽによる呼吸器感染症です。
ｲﾝﾌﾙｴﾝｻﾞにかかっている人の咳やくしゃみなどから感染します。感染してから1～3日後に頭痛、発熱、のどの痛み、関節痛、咳、鼻水などの症状が出現し、1週間ほどで治っていきます。その多くは自然に回復しますが、肺炎、気管支炎、脳症、ライ症候群、心筋炎、中耳炎等の合併症を併発し、重症化する場合もあります。ﾜｸﾁﾝの接種を行うことで、発症そのものを完全に防ぐことはできませんが、かかっても重症化を抑えることができます。
【ﾜｸﾁﾝの副反応】
局所の発赤、腫脹、疼痛が主な副反応です。全身反応として、発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、嘔気、嘔吐、下痢、食欲減退、関節痛、筋肉痛等がありますが、通常2～3日中に消失します。
★重篤な副反応としては、ｼｮｯｸ、ｱﾅﾌｨﾗｷｼｰ、急性散在性脳脊髄炎、ｷﾞﾗﾝﾊﾞﾚｰ症候群、痙攣、血管炎、脳炎、脳症等があります。⇒異変に気付いたら、すぐ受診しましょう。
【次の方は接種前に医師にご相談下さい】
①心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患及び血液疾患などの基礎疾患のある方
②出生時に未熟児で発育が遅れている方、発育が遅れ医師や保健師の指導を受けている方
③前回接種後、2日以内に発熱、発疹、じんま疹等のｱﾚﾙｷﾞｰ症状のみられた方
④薬の投与又は食事(鶏卵・鶏肉など)で全身の発疹やｱﾅﾌｨﾗｷｼｰをおこした事がある方
⑤けいれんの既往がある方、免疫状態の異常を指摘されたことがある方
【接種後は以下の点に注意して下さい】
①接種後、急な副反応が起こることがあります。接種後30分間はすぐに来院できるようにしましょう
②接種当日の入浴は問題ありませんが、接種部位を強くこすらないようにしましょう
③接種当日はいつも通りの生活をして下さい 但し水泳等の激しい運動は避けましょう
④予防接種で健康被害を受けた保護者は“予防接種健康被害救済給付制度”を利用出来ます
接種した市町村から救済措置の給付申請書をもらい記載して提出します 詳細の手続きは市町村予防接種担当課にご相談して下さい
⑤予防接種予診票や予防接種後副反応報告書は 必要があれば市町村へ提出することが義務付けられていますので ご了承下さい