いが小児科・アレルギー科
2020年10月1日よりロタウイルスワクチンが定期接種となりました。(2020年8月以降生まれの方対象)当院では専用の予約時間枠を設定しています。

ロタウイルスワクチンはロタウイルスによる嘔吐下痢症を防いだり、軽くしたりして、点滴や入院が必要になるほどの重症例を約90%減らします。ロタウイルスには多くの種類(型)があります。ウイルスの種類が異なると、できる免疫が異なり、免疫ができても弱いこともあります。5歳頃までに少なくとも1回はかかりますが、その後も何回かかかることがあります。このワクチンの安全性は世界中で多くの調査が行われており、極めて高いものです。そのためにWHO(世界保健機関)は2009年6月に、ロタウイルスワクチンを子どもの最重要ワクチンの一つに指定しました。わが国でも2020年10月から定期接種となりました。


●『ロタテック』〔5価・3回接種〕
重症化しやすい5種類のロタウイルスを弱毒化したワクチンです。4週間隔で3回接種します。出生後6週0日から接種できますが標準的には生後2ヶ月から遅くとも生後14週6日(生後3か月半過ぎ)までに一回目を受け、生後32週(224日)までに接種を完了します。生後32週以降は接種することができません。

●『ロタリックス』〔1価・2回接種〕
一番流行して重症化しやすい1種類のロタウイルス(GIP(8)型)を弱毒化したワクチンです。交差免疫によってほかの種類のロタウイルスにも有効であることがわかっています。
4週間隔で2回接種します。出生後6週0日から接種できますが標準的には生後2ヶ月から生後14週6日(生後3か月半過ぎ)までに一回目を受け、生後24週(168日)までに接種を完了します。生後24週以降は接種することができません。


ロタウイルスワクチンは初回接種時に『ロタテック(5価)』または『ロタリックス(1価)』のどちらかを選択していただくことになります。予防効果や安全性に特に差はありませんが接種回数が異なります。途中でワクチンの変更はできません。(例えば、1回目はロタテック、2回目はロタリックスいうような接種の進め方はできません)

※予約時間の1時間前までには授乳を終えてご来院ください。
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