こぶち小児科
本日、発熱外来の予約終了しました。
当院かかりつけの方で受診希望の方は代表電話にお問い合わせください。
ご希望にそえない場合はご容赦ください。




2024年3月以降、駐車場が7台となります。ご注意ください。
2024年3月以降の駐車場のご案内



迅速診断について

【炎症反応 CRP】有用性 ◎
ウイルス性、細菌性の鑑別。重症疾患の早期発見に有用なことがあります。
また、抗生剤の投与の必要性、変更のタイミングなども臨床症状とともに、治療上有用な検査です。
当院では、痛みが少なく、児への負担を軽減した微量採血法により、院内で炎症反応の検査を行うことができます。

【RSウイルス】有用性 △
「風邪」の原因ウイルスです。
1歳未満で70%くらいの児が感染しますが、軽度の感冒症状が中心で、下気道感染(気管支炎、肺炎)に至る方は一部です。
発症後数日してから下気道症状がでてくることがあり、この時点で経過や聴診所見からRSウイルスであることは検査せずともある程度わかります。抗ウイルス剤はありません。

RSウイルスの検査が保険診療で認められるのは、「1歳未満」あるいは「入院が必要な患者さん」です。
対象以外の患者さんから「保険診療」時に「自由診療によるRSウイルスの検査代金」を別途徴収することは「混合診療」となり認められていません。

【ノロウイルス】有用性 ?
嘔吐で発症し、経過により下痢、発熱を伴います。比較的短期間で改善します。
ノロウイルス以外にロタウイルス、アデノウイルス、エンテロウイルスなど多数のウイルスが同様の症状を起こすため、ウイルスの特定は必要なく特殊な治療もありません。
ノロウイルス以外のウイルス性腸炎でも吐物、下痢から感染するので注意が必要です。

ノロウイルスの検査が保険診療で認められるのは、「3歳未満」と「65歳以上」の方です。
対象以外の患者さんから「保険診療」時に「自由診療によるノロウイルスの検査代金」を別途徴収することは「混合診療」となり認められていません。

【アデノウイルス】有用性△
アデノウイルスは、全部で51種類あり、日常的な「風邪」「胃腸炎」のウイルスです。
この検査は、軽微な風邪症状のアデノウイルスにも反応します。
通常の感冒でも検査をすると陽性にでることが多く、ただ単に検査をする必要はありません。抗ウイルス剤はありません。

一部のタイプが、咽頭結膜熱(プール熱)、流行性角結膜炎(はやり目)をおこしますが、発熱後数日して強い結膜炎症状や特徴的な扁桃所見から診断が可能です。
アデノウイルスが検出されただけでは、日常的な非伝染性の感冒で隔離の必要もありません。

【インフルエンザ】有用性 ◎
発熱後12時間未満では、検出率が低い。
集団生活をしていて周囲で流行している場合、発熱後数時間で検査をすることもあります。陰性でも翌日再検査が必要になることがあります。
インフルエンザに対する抗ウイルス剤は、発症後48時間以内であれば使用できます。

苦痛が強く、子供はこの検査を非常に嫌います。
保護者の方でこの検査を受けた方は、いかに苦痛があるかわかると思います。

【溶連菌感染症】有用性◎
咽頭痛、発熱などがあり、咽頭所見から疑いがある場合検査をします。
これは、後に腎炎などを発症することがあるためです。
抗生剤を約10日間内服することが必要です。
また、登園・登校に際し、治癒証明書が必要です。
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