はせがわこどもクリニック
 ロタウィルスは乳幼児の急性重症胃腸炎の主要な原因ウィルスです。ロタウィルスによる胃腸炎ではしばしば便が白色となることから、乳児白色便性下痢症とも呼ばれます。日本では年間約120万人の感染があり、内入院を要するのは7800人、死亡に至るのは10〜20人です。ワクチン接種により重症化のリスクを下げられることが示されており、本邦でも定期予防接種化されて無料で接種できるようになっています。ワクチンには2種類あり、2回接種のロタリックス(対象年齢生後6週〜24週)と3回接種のロタテック(対象年齢生後6週〜32週)となります。どちらも経口接種(飲むワクチン)で効果は同等と考えられていますが、互換性が無く、最初に用いたワクチンで接種を完了する必要があります。当院では3回接種のロタテックを標準採用としていますが、他院で開始したロタリックスの接種を当院で完了させたい方についても対応いたします。その場合はお電話にてお申し付けください。
 ワクチンの副反応としては、血便・腸重積リスクの増加が指摘されています。また、生ワクチンですので免疫不全の方には接種できませんし、ウィルスが便中等に排泄されますので同居のご家族等に免疫状態の悪い方がいらっしゃる場合も要注意です。
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