浅川小児科クリニック
フルミストの説明です。随時更新しますので、最新情報の確認をお願いします。
【2023年8月1日午後掲示開始】
・予約可能年齢は2才〜22才です。今年は100本輸入です。1回接種料金は税込9000円です。

・予約方法は、予約開始になると、「フルミスト予約」の表示が、「予約確認・キャンセル」の項目の下に現れます。表示が現れたら予約をお取り下さい。

・2回接種対象の方(=9才未満で、インフルエンザワクチンをそれまで接種したことのない人、あるいはインフルエンザに全くかかったことのない人)は、27日あけて2回目の予約もお取り下さい。輸入本数に限りがあるので、2回接種の場合でも2回目の予約が入らない場合があることをご了承下さい。

・本院では2013年秋から導入しました。毎年接種してインフルエンザに全く罹らなかったという方もいらっしゃいますし、接種したが罹ったという方もいらっしゃいます。

【以下の項目は昨年までと同じ内容です。初めてフルミスト接種する方は読んで下さい】

・アメリカCDC(疾病コントロールセンター)は、2018年2月、2018/19シーズンのインフルエンザ予防接種に、フルミストを再推奨することを発表しました。インフルエンザに対する免疫の上昇についての小児の新しい臨床データを再検討した結果、有効性が認められたため、再推奨となりました。
但し、実際の効果は次シーズンが終わらないと証明することができないので、データとしては不十分との意見もあります。発表から4年経過しましたがその後の有効性に関する発表はありません。

・2016年6月、3シーズン連続でフルミストの予防効果が低下したデータが発表され、アメリカCDCは、『インフルエンザ予防にフルミストを使用すべきでない』という見解を出し、2017年も同様の発表がありました。

・一方、2016年7月、イギリスのPublic Health England(イングランド公衆衛生サービス・イギリス政府機関)は、2015/16シーズンのフルミストのインフルエンザ予防効果は十分あったと評価し、昨シーズンは接種の小学生の対象を拡大すると発表しました。またドイツ・フィンランドなどヨーロッパ諸国の公衆衛生当局もフルミストの予防効果を高く評価し、インフルエンザ予防に使用しています。

・アメリカ・イギリス・ヨーロッパ諸国での上記の事実を踏まえた上で接種を希望される患者さんに接種します。

・インフルエンザの生ワクチンです。日本では未承認ですが、アメリカでは2003年から、ヨーロッパでは2011年から認可され、発売され使用されています。日本では2016年2月に第一三共が承認申請を行いました。2022年時点で承認されていません。承認されない理由は院長には分かりません。

・アメリカのMedImmune社(アストラゼネカの子会社)が製造販売しています。

・注射による国産インフルエンザワクチンとの違いは以下です。
 @鼻にスプレーするワクチンなので、痛くない。
 A通常インフルエンザウイルスは鼻腔から侵入するので、その場所に直接免疫をつけるので発症予防効果高い。
 B生ワクチンで細胞性免疫も作るため、流行株とワクチン株が大きく異なっても、発症を軽症化する作用がある。
 C発売当初(2003年)の海外報告データですが、2才〜7才で特に効果が高く、発症予防効果80〜90%。ちなみにこの当時の国産ワクチンのこの年令での効果は30〜60%。最近の国産ワクチンの効果も同じ30〜60%とする報告が多いです。
 D有効期間が長い。翌年夏位までほぼ1シーズン丸々有効。
 E接種対象年齢は2才以上60才未満まで(国産ワクチンは生後6か月以上)。
 F接種回数は1回がほとんど。9才未満で、インフルエンザワクチンをそれまで接種したことのない人、あるいはインフルエンザにかかったことのない人は1ヶ月間隔で2回。(国産ワクチンは13才以上は1回、6ヶ月〜13才未満は2回)
 G重症の副作用の場合、未承認なので、日本医薬品医療機器総合機構の補償が無い。ワクチン輸入商社MONZENの補償はある。したがって、基本は自己責任での接種となります。

・おすすめの方は、持病のない方で、注射の痛みに敏感な人。未承認ワクチンでも抵抗のない人。国産インフルワクチンを接種しても毎年インフルエンザにかかってしまう人。国産インフルエンザワクチンでアレルギー反応が強く出る人。13才以上からは不活化ワクチンの方が効果が高くなってきますが、流行株とワクチン株が大きく異なった場合は、フルミストの方が効果が高くなりますので、受験生でインフルエンザへの備えをできるだけ高めておきたい人。

・接種できない人は以下の方です。年齢2才未満と60才以上の方。1年以内に喘息発作を起こした方。免疫不全患者や抗がん剤治療を受けている方、またそういう患者さんをケアや介護している方。心臓呼吸器肝臓糖尿病貧血神経系の病気をお持ちの方。アスピリンを服用している方。妊娠している方。重症の卵白アレルギー、ゼラチンアレルギー、ゲンタマイシンアレルギー、アルギニンアレルギーの方。接種時に風邪をひいていたり、ひどい鼻炎の方。

・副反応は、接種後3日〜7日で40%の方が鼻炎になります。鼻汁が40〜50%、のどの痛みが5〜10%、頭痛が3〜9%、発熱が10%、などとなっています。極めてまれに、ショック、ギランバレー症候群の報告がありますが、これは国産ワクチンと同様です。本院での8年間の接種で、重い副反応が出たお子さんはいません。

・予約は、フルミストが入荷次第開始します。予約方法は、予約開始になると「フルミスト予約」の表示が、「健診」の下に現れます。表示が現れたら予約をお取り下さい。
2回接種対象の方(9才未満で、インフルエンザワクチンをそれまで接種したことのない人、あるいはインフルエンザに全くかかったことのない人)は、27日あけて2回目の予約もお取り下さい。

・接種期間は、入荷〜フルミストの薬剤の有効期限中(例年1月中旬頃までの有効期間)です。
フルミスト予約は、本院初診の方も予約可です。2回接種対象の方でも、予約が輸入予定本数に達すると、2回目予約が取れない場合があることをご了承下さい。
2回接種対象の方(=9才未満で、インフルエンザワクチンをそれまで1回も接種したことのない人、あるいはインフルエンザにかかったことのない人)は、27日以上あけて2回目の予約もお取り下さい。輸入本数に限りがあるので、2回接種の場合、2回目の予約が入らない場合があることをご了承下さい。

・予約が輸入本数に達したら、キャンセルがない限り予約できません。キャンセル待ちのシステムはありませんので、予約が満杯後はこまめにアクセスして予約を試みていただくしかありません。

・今年のフルミストに含まれるワクチン株は、例年と同じく、H1N1(2009)型+A香港型+B型山形株+B型ヴィクトリア株の4種類です。

・国産インフルエンザワクチンの情報は こちらを読んで下さい。

長々とお読み頂き、有難うございます。ご不明な点はスタッフ・院長に遠慮なくご質問下さい。
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