いが小児科・アレルギー科
ロタウイルスによる嘔吐下痢症を防いだり、軽くしたりして、点滴や入院が必要になるほどの重症例を約90%減らします。ロタウイルスには多くの種類(型)があります。ウイルスの種類が異なると、できる免疫が異なり、免疫ができても弱いこともあります。5歳頃までに少なくとも1回はかかりますが、その後も何回かかかることがあります。このワクチンの安全性は世界中で多くの調査が行われており、極めて高いものです。そのためにWHO(世界保健機関)は2009年6月に、ロタウイルスワクチンを子どもの最重要ワクチンの一つに指定しました。日本では任意接種ですが、ロタウイルスは子どものウイルス性胃腸炎のなかでも、とりわけ重症化なりやすく脳症の発症も多いので、ぜひ受けるようにしましょう。

●『ロタリックス』〔1価・2回接種〕接種料金:1回14,200円
一番流行して重症化しやすい1種類のロタウイルス(GIP(8)型)を弱毒化したワクチンです。交差免疫によってほかの種類のロタウイルスにも有効であることがわかっています。
4週間隔で2回接種します。標準的には生後2ヶ月から生後14週6日(生後3か月半過ぎ)までに一回目を受け、生後24週(168日)までに接種を完了します。生後24週以降は接種することができません。

●『ロタテック』〔5価・3回接種〕 接種料金:1回9,300円
流行して重症化しやすいウイルスを含む5種類のロタウイルスを弱毒化したワクチンです。4週間隔で3回接種します。遅くとも生後14週6日(生後3か月半過ぎ)までに一回目を受け、生後32週(224日)までに接種を完了します。生後32週以降は接種することができません。

※予約時間の1時間前までには授乳を終えてご来院ください。
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